2007年5月4日金曜日

行司番付昭和10年1月

昭和10年1月番付
解説

一段目

上段(一段目)は立行司、木村庄之助、式守伊之助、木村玉之助がならぶ。番付によって書式は違うが、かつては(この当時は)中央に首席の庄之助を、右に伊之助を、左に玉之助を配置する事が多い。字の大きさも庄之助が他の二人に比べて大きい。


二段目
三役格。上段と同様に中央に地位が高い行司がくる。必ずしも中央がこの段で最高位とはいえず、席順を考える時、前後の番付を考慮しなければいけない場合も多いが、10年1月番付では素直に式守勘太夫がこの段では最上位。この後内側から右→左→右→左と並ぶ。字の大きさも僅かであるが中央にいくほど大きくなっている。式守勘太夫→木村清之助→木村林之助→木村玉二郎→木村今朝三の順である。

三段目
この番付では幕内格が中央が高位で書かれている。この時代でも僅かな時期の違いで右から左へ順にかかれる事もあるし、三段目に幕内と十両をあわせて書くもある。正直と喜三郎のどちらが高位かこの番付からだけでは分らない。前後の番付を考慮し、木村正直→木村喜三郎→木村善之輔→木村光之助→式守錦太夫→木村今朝三であると考えられる。

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