2007年5月5日土曜日

行司番付昭和10年1月 その2

四段目

十両格と幕下格が書かれています。格段は空白で区切られています。めったにないですが空白を区切りだと考えると辻褄が合わない事があります。あくまで前後の番付で考えるべきでしょう。
画像を示しておきますが、念のために名前を書いておきます。
十両格:木村友治郎、式守眞之助、木村善太郎、木村哲雄、式守与之吉
幕下格:木村百合夫、木村金吾、式守善吉

友治郎は友次郎ともかかれていることがあります。改名表示は無いので意識して改名したというより番付を書く人が勝手に書いているようにも思います。真実は不明で本人の希望で変えていたのかもしれません。哲雄の雄は夫と、百合夫の夫は男と書くことも多いです。特に雄、夫、男に関しては頻繁に変わる人がけっこういます。
与之吉は現在與之吉と書きますが、7代目が昭和42年9月から始めたものです。

五段目
五段目は三段目格、序二段格と序ノ口格です。文字が小さいので拡大したものを示します。比較的読みやすいですが、分かりにくいのも多いです。でもこれは相当分かりやすい方です。
三段目一人目は木村邦雄。雄が少し分かりにくいですが、序二段三人目の良雄の雄と同じ字です。次が木村磯松。以前は五十松と書いていましたがこのときは磯を使っています。

序二段一人目は分かります?木村福松です。番付ではよくすることですが偏を上に旁を下に配置することがあります。木ハム」が縦につながり「松」の字になります。勝手だなと思うのは磯松の松が普通なことです。字の横幅を考えても福松だけ字体を変える必要があるのか?疑問です。次の木村庄次郎も庄治郎とも書きますし、木村良雄は良夫と書くこともあります。木村滝夫は、この人は滝夫のままですね。ともかく細かなところはよく変わります。

序ノ口は木村正春、木村政夫(正夫の時もあります)、木村宗太郎、式守秀夫(秀雄)、木村正市(正一)

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